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ExRecord


4.2 ( 6672 ratings )
ヘルスケア/フィットネス
開発者 PARK MANAGEMENT LABORATORY CO.,LTD.
無料

「ウォーキングだけでは体力の向上が望めない。」この事実を知らない人が多いようです。健康寿命を延ばすために体力(全身持久力)の維持・向上が有効です※。体力の向上のためには歩くだけでは充分ではありませんが、きつい運動をする必要もありません。このアプリは、あなたに合った適度な運動の強さの測定と、日々の適正強度の運動時間を記録します。日常の身体活動のパターンを知ることで効果的に体力向上を図り、生活習慣病の予防にもつながる健康的な生活をデザインできます。

適正運動強度とは
体力の向上を図るのに適度な強度の運動です。この強度での運動は、楽しくおしゃべりができ、きつくもなく、ゆるくもなく、効果的に体力を向上できます。この適正運動強度には、個人差があります。

適正運動強度はなぜ良いの?
運動は「きつい」ものでなければ効果がないというのは間違いです。きつい運動をしなくても効果的に全身持久力を増進させることが注目されています。様々な研究の結果、適正運動強度での運動を行うと、ゆるい運動やきつい運動では得られない、健康遺伝子(PGC1αなど)が活性化させる効果などがあり、①毛細血管の増進が図られ血圧が下がる、②善玉コレストロールを増加させる、③脳が活性化される、といった効果があることが報告されています。また、適度な運動でも充分に血液中の糖の筋肉への取り込みを促進し、インシュリンの働きを助け糖尿病の予防や改善に効果があります。

適正運動強度とカラダの働き
適正運動強度は、有酸素運動ができる最大強度で、この付近の強度の運動では、呼吸も乱れず心拍数もさほど上がりません。この強度を超えると急に呼吸が荒くなり心拍数も高くなります。これは、有酸素運動から無酸素運動へ変わり、それまで糖と脂肪を1:1の割合でエネルギー生産していたのが、糖だけの生産となって副産物の乳酸がつくられるためです。血液中の乳酸濃度が高くなると中枢神経が刺激されて呼吸が早くなり、心拍数もあがります。ヒトはこの状態をきついと感じます。きつくない運動の最大強度が適正運動強度です。
アスリートや若者など体力のある人は強い運動が適正運動強度となり、体力のない人の適正運動強度は弱くなります。また、運動を習慣化することによって体力が向上し、適正運動強度が上がります。

適正運動強度の測りかた
適正運動強度を測るには、従来は、運動負荷を変えながら採血して血中乳酸濃度を測り、急激に乳酸値が上昇する運動の強度(乳酸閾値)を求めていました。最近では、心音を測定して乳酸閾値を求めることもできます。しかし、こうした測定ができる施設は身近にはありません。
そこで、代謝反応を利用してだいたいの適正運動強度を推定する方法があります。主観的運動強度(運動のきつさを主観で数値化する手法)と1分間走を組み合わせて「きつく感じない」ように走る速度を測定します。
このアプリ「公園処方箋」ではこの手法を利用して、30秒間の一定速度のランニング(主観的に楽であると感じる最大速度)を繰り返し測定(3回)して適正運動強度を推定しています。

適正運動強度を基準とした強度帯の設定
運動強度は安静時を1とする強度の単位METs(メッツ)で表します。
これまでの研究では、主観的運動強度を用いた推定値が実際の血中乳酸値測定による乳酸閾値よりも20%ほど高くなる傾向が報告されていることなどから、このアプリでは、推定値の上方に5%、下方に20%の幅を持たせ、この範囲に入る運動を実施した時間(分)を適正運動強度として記録します。
正確な乳酸閾値が測定されている場合は、計測データをもとに、より効果的な運動強度のバンドを設定することもできます。この操作は、適正運動強度の設定機能にある適正運動強度とその上限、下限設定で行います。

※:厚生労働省の運動基準・運動指針の改定に関する研究報告書(2013)
体力の指標のうち、生活習慣病の発症リスクの軽減に寄与する可能性について十分な科学的根拠が示された指標は、現時点では全身持久力のみとなっています。